ホーム JSCAの紹介2018年度の活動に向けて

2018年度の活動に向けて

 

2018年7月
一般社団法人 日本建築構造技術者協会
会長 森高 英夫

会長に就任して4年目の年度を迎えますが、本部・支部担当役員および会員皆様とともに重点目標を中心に多様な活動に取組み、一定の成果を挙げてまいりました。様々な分野でご活躍いただいた皆様に対しまして、改めて敬意を表したいと思います。


先ずは、2017年度の活動成果を以下に概括いたします。


  • ・  学生及び若手会員の勧誘のために作成したリーフレットを活用し、本部・支部で地道な勧誘活動を行って来ました。その結果、学生会員を含む40歳未満の正会員数が10%程度増加しました。特に、構造デザイン発表会への参加をきっかけに入会される方が増えています。
  • ・  若手向けの構造設計実務者研修基礎編および中堅向けのスキルアップセミナーを各支部で開催しました。また、技術委員会の各部会で行われた活動の成果を報告会で発表しました。特に技術委員会報告は、ICTを活用して一部の支部にも配信しました。このような活動は、JSCA会員の技量の維持向上に重要と考えており、今後も充実させていく予定です。
  • ・  JSCA性能設計説明書2017年版【耐震性能編】を会員限定で公開し、試行運用を開始しました。また、この内容の概要をまとめたパンフレットを一般公開しています。当説明書は、国土交通省から5月に公表された「防災拠点等となる建築物に係る機能継続ガイドライン」に参考となる指針等のひとつとして紹介されています。
  • ・  非構造部材の構造安全性確保に向けて、技術委員会の下に定常的に活動を行う非構造部材部会を新設し、活動を開始しました。
  • ・  JSCA建築構造士の有用性について、メディア等でアピールしました。今後は、この資格の実効性等について様々な施策を講じていきたいと考えています。
  • ・  中・大規模木造建築の構造設計に係る情報整備を充実させるために、技術委員会木質系部会に新たに構造設計支援WGを設置しました。

以上の活動のほかに、「JSCA中期ロードマップ」を策定するために、将来のJSCAの事業運営および活動に向けた課題を抽出し、課題解決に向けた対策について議論しているところです。また、2019年7月にJSCA 法人化30周年を迎えるにあたり、本部および支部において記念事業の準備を開始しました


今年度は、これまでの活動において課題となっている事項を中心に、より確実に成果をあげていくことに注力して参りたいと考えています。特に力を入れたいことが、3つあります。


一つ目は、「中堅・若手世代の会員の増強と育成」です。本部・支部での地道な勧誘活動の結果、若干の会員増加がありましたが、今後も、粘り強く勧誘活動を行っていく所存です。併せて、構造設計者の教育・育成のために、構造デザイン発表会やスキルアップセミナー等をさらに充実させていきます。

二つ目は、「JSCA性能設計の普及」です。地震後のBCPやLCPに対する社会的ニーズが高まっているなかで、建築物の耐震性能は基準法で定められている最低基準だけでなく、それを超える様々なグレードがあることを、構造設計者側から社会に発信していかなければならないと考えています。

三つ目は、「JSCA建築構造士の資格のブランド力向上」です。JSCA建築構造士は構造計算や構造設計に卓越した能力を有しているだけでなく、高いコミュニケーション力や説明責任能力を有し、さらには専門分野以外にも見識の高いエンジニアとして、JSCAの責任で認定しています。この資格のブランド力を高めていくために、様々な手を打っていきたいと考えています。


いずれの課題も、数年かけて継続的に取り組んでいかなければならないと考えています。それから、今後、力を入れていかなければならない課題がもう一つあります。それは、「国際交流」です。海外で活躍している構造エンジニアおよび研究者等との交流を通じて、日本の建築構造技術者のプレゼンスを高めていくことも重要と考えています。今年11月にニュージーランド・クィーンズタウンで日・米にニュージーランドを加えたワークショップがあり、来年4月にはトルコ・イスタンブールでSEWC(世界構造技術者会議)、また9月には中国・蘭州で日中建築構造技術交流会が予定されています。これらの国際会議等にJSCAも積極的に関わっていき、海外の構造エンジニアと連携を深めて国際交流を図りたいと思います。


今年度も様々な活動を展開していく所存ですので、会員皆様のさらなるご活躍・ご支援を期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

ホーム JSCAの紹介2018年度の活動に向けて
PAGETOP