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2018年を迎えて

 

2018年1月
一般社団法人 日本建築構造技術者協会
会長 森高 英夫

新年あけましておめでとうございます。

JSCA会長に就任して3年目を迎え、下記の5項目の2017年度重点目標を中心に、本部および支部の役員と力を合わせて様々な活動に取組んでおります。

(1)会員の増強と次世代の構造設計者の育成

現在の会員数は正会員を中心に約4,500名の状況で推移していますが、JSCAの活動を中長期にわたって安定的に継続していくためには、特に中堅・若手世代の会員の増強が喫緊の課題です。併せて次世代の構造技術者の育成のための活動も推し進めています。特に、JSCAの基幹行事の一つとなった「構造デザイン発表会」は、中堅・若手構造設計者のモチベーション向上のみならず教育・育成の場としても位置付けており、8回目となる昨年は、過去最多の68作品が発表され大盛況に終了しました。今年は名古屋で開催しますが、さらに充実させていきます。また、本部主催の研修および講習会についてはICTを活用して、より多くの支部会員にも聴講していただく機会を増やしております。

(2)性能設計の普及に向けた活動

日本は地震活動期に入ったといわれ、毎年震度6程度の揺れをともなう地震が日本各地で発生しています。少子高齢化を迎え、高度に発展した社会システムを維持していくためには、大地震に対して建築物が大破・崩壊しないだけでなく、継続使用性確保による事業(生活)継続を目標とする耐震性能も必要と考えられるようになってきました。昨年、様々な耐震性能メニューを定めた「JSCA性能設計説明書(案)【耐震性能編】」を作成しました。今後は、試行運用しながら「性能設計」の考え方を広く社会に普及させていきたいと思っています。

(3)JSCA建築構造士の広報強化と将来像の検討

構造設計一級建築士の制度も定着し、登録者数は9,600名を超えています。この構造設計一級建築士の中で、特に優れた技術力・デザイン力およびコミュニケーション能力を有する者を「JSCA建築構造士」としてJSCAの責任において認定しています。今年も引き続き、「JSCA建築構造士」の有用性および優位性を社会に広くアピールする活動を行っていきます。

(4)木造建築の構造設計技術の普及と向上

新たに「木造の普及展開、情報提供等を行う」WGを設置して活動を開始するとともに、「非住宅中高層建築物への木質系部材の利用拡大」をテーマとした技術情報の収集と分析を行い、それらの情報を会員に発信していきます。

(5)既存建築物の安全・安心の確保

耐震判定を行う一機関として、耐震診断結果や耐震補強計画の妥当性について、実務的観点から第三者として公正に判断する技術評定(判定)業務を継続しています。併せて、耐震診断・改修設計に関する構造設計者支援の一環として講習会等も引き続き行っており、社会の安全・安心の確保に貢献しています。


以上が2018年度重点目標の進捗の概要です。

また、将来に向けたJSCAの事業および活動を展望するために、「JSCA中期ロードマップ」を策定しているところです。JSCAの今後の事業運営および将来像などについて会員皆様と一緒に考えていく資料にしたいと思っております。

2018年も建築マーケットは堅調に推移していくと思いますが、建築に対する社会のニーズは、ますます高度化・複雑化してきています。また、発注方式も多様化しつつあり、構造技術者の業務も増加傾向にあります。現在、業務報酬基準(告示15号)改正に向けた検討委員会が国土交通省により設置され、JSCAも委員を派遣して検討に参画しています。構造技術者の適切な報酬確保のための重要な告示でありますので、改正に向けて積極的に発言していきたいと考えています。

最後に、来年2019年のJSCA法人化30周年に向けて建築構造技術者の役割の重要性および多様な仕事内容を社会に強く情報発信していきたいと考えています。

本年も建築関連団体や関係者各位と協力体制を保ちながら、さまざまな活動を展開していく所存ですので、ご理解・ご支援していただきますようお願いいたします。

本年もよろしくお願いいたします。


※掲載された記事は執筆時点の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

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