JSCA会誌「structure」
主集 構造設計はどう変わったか
   -震災から10年-

 

2章 構造技術の進歩と今後の課題

2.1 木質構造の技術展開と今後の課題

兵庫県南部地震以降の地震においても、伝統的な軸組構法による木質構造に被害が集中している。本報告では、このような軸組構法に焦点をあて、その後の耐震設計手法の進展と課題を解説する。


木林長仁(木質構造部会主査)

2.2 鉄骨構造の設計から監理までを考える

震災以降に改定された工場認定制度の現状と問題点を紹介する。また、【冷間成形角形鋼管とH形鋼梁を用いた柱梁接合部】について性能設計を提案すると共に、設計から品質監理まで、性能グレードを設定した対応方法を提案する。


横田和恕他(金属系部会主査)

2.3 RC構造は社会の期待に答えられるか?

新耐震以降の建物で被害が目立ったピロティ建物の耐震設計について、最新の動向を紹介する。また、ひび割れや長期撓み等を含む性能設計の展開は必然であることを述べ分科会活動成果の一部を紹介すると共に、RC構造に残された今後の課題を指摘する。


福島順一(RC系部会主査)


2.4 地盤は揺れる(地震動)からはじまる基礎の耐震設計

阪神・淡路大震災では過去の震害に比べ被害を被った基礎構造の絶対数が多く、何らかの基礎被害が懸念される建物の総量は100棟を超えると言われている。地震動によって地盤は応答(変位)を生じ、それが基礎構造物に被害をもたらしたことが明らかになった今、この現象をいかに耐震設計法へ反映させるか、具体的な動向を紹介する。


三町直志(地盤系部会副主査)

2.5 建物と部材の耐火性能評価

耐火設計は阪神・淡路大震災以降この十年で大きく変わった。当協会も技術委員会の中に耐火設計部会を設置した。法の性能規定化及び性能設計の定着により、耐火性能評価の基本概念が整理された。材料・部材・架構の3つのレベルによるアプローチによって、様々な設計や技術の開発が可能となった。本稿では、この新しい耐火設計の概念とそれによって実現した技術を解説する。


池田憲一(耐火設計部会主査)

2.6 耐震診断・改修の推進

我国における耐震診断・改修の歩みを示すと共に、会員が行なってきた各自治体への協力活動、当委員会の活動と支部・県サテライトとの連携を紹介する。また、当委員会の改正基準法への提言など現在の活動、戸建住宅の耐震診断・改修への取組みなど今後の活動を紹介する。


安部重孝(耐震診断・補強委員会委員長)

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