JSCA会誌「structure」
主集 構造設計はどう変わったか
   -震災から10年-

 

3章 性能評価技術の現状と課題

3.1 建築構造の耐震性能を正しく評価し、建築主に伝えてきたか

構造設計者と建築主との対話が少ないために、的確な耐震性能設定がなされずに計画が進んでしまうことがある。本稿はその状況に一石を投じたもので、構造設計者と建築主との間にある耐震性能のイメージのギャップを如何に埋めるか、建築主から要求性能を如何に引き出し応えるかという課題について提案を行う。


仲山雅一(設計法部会委員)

3.2 自然現象を数値化するということ

設計荷重の設定は、構造設計における第一歩である。自然現象を数値化し、その安全性をその時代の要請に応じて設定し、建造物を設計し、実現するということのできるのは、構造設計者に与えられたいわば特権であり、幾多の文明の基盤となってきた技術である。次の10年、構造設計者が、人々の新たなる生活や文化の場となる建築の創造を目指すことを期待したい。


橋本友希(荷重部会委員)

3.3 応答制御構造の現状と課題

阪神・淡路大震災以降、応答制御構造は急速に普及してきた。免震部材やエネルギー吸収装置の開発が進み、適用範囲も大きく拡大されている。応答制御構造は基本的には構造骨組は弾性で、地震入力エネルギーのほとんどをエネルギー吸収装置が吸収する。従って、非常に明快で優れた構造形式ではあるが、落し穴もある。本稿では、その落し穴を指摘し設計上の注意を喚起する。


北村佳久他(応答制御部会委員)

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