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日中建築構造技術交流会とJSCAの活動

 

1.「日中建築構造技術交流会」のこれまでの活動

日中建築技術交流会は、日本の鋼構造設計技術を学ぶために東京大学や大林組などにほぼ2年間に渡って遊学されていた崔鴻超先生(当時、冶金部建築研究総院副総工程師)が、帰国後、中国の構造設計者・研究者に鋼構造設計技術を普及させるために、東京大学名誉教授の故梅村魁先生や武田寿一博士(当時、大林組技術研究所長)に相談され、1993年10月26日から3日間、北京市の精華大学にて第1回日中建築構造技術交流会が開催されたのが始まりです。

その後、重慶での鋼構造交流会をはさんで、2年ごとに上海市同済大学、深圳市深圳大学、大連大連理工大学、西安市西安建築科技大学、杭州市浙江大学で開催され、中国側からは香港、台湾が加わり、建築構造技術全般についての横断的な交流の場と発展してきました。

日本側交流会はJSCAを事務局として、中国側は崔先生の上海事務所を事務局として運営しています。交流会は論文発表に加えて、討論会を行うことに特徴があります。また、会期中に日中双方の役員・幹事による協議を行い、合意事項を覚書にして取り交わしています。覚書では、次回の開催都市と時期が決められ、建築構造技術の今後の方向性を示唆する主題テーマが決定されます。

これまでの6回に共通する主題テーマは、高層建築、免震・制振構造、大空間、混合構造などですが、近年では耐震診断・補強、耐震基準、性能設計、地球環境問題などが新しいテーマとして加わってきました。次回第8回交流会のテーマは、これらに加えて日中両国における設計・改修の新基準の動向や、構造物の終局状態と安全性などがテーマとして上げられています。

参加者は、日中ともに大学の研究者に加えて、建築構造に関わる実務者が多く参加していることに特徴があります。第7回までの交流会の参加者総数は1485名、その内、日本側は316名と21%になっています。論文は、研究論文に加えて、設計者による設計事例紹介が多く採用されており、これまでの日中の構造設計技術の変遷が分かります。


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