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『鉄筋』- 鉄筋コンクリートに使われる鉄筋

 

鉄筋の見分け方

● 鉄筋表示は、(形状+降伏点○○○N/mm2)の形式で示され、JISに以下の7種類が規定されています。丸鋼(steel round bar)は、SR○○○,異形鉄筋(steel deformed bar)はSD○○○で表示しています。

◇ 形状と圧延マーク
種類区別の表示
マーク(浮彫)
SD295A SD345 SD390 SD490
圧延マークなし 突起の数1個
突起の数2個
●●
突起の数3個
●●●
写2 鉄筋の圧延マーク
  • 識別塗色による表示は、鉄筋端部の切断面に色による識別表示がされています。
  • 異形鉄筋の圧延マークは、鉄筋径,材種,製造業者名またはその略号を表します。
  • a:節の高さ,d:直径 (上図参照)
  • 最近は構造物の超高層化や長大化に伴い、高強度コンクリートと同時に高強度鉄筋の開発がおこなわれ、降伏点として685,785,1275N/mm2の鉄筋が国土交通省より大臣認定されています。

鉄筋の呼び方

  • 丸状の棒鋼を丸鋼,棒鋼の表面に突起を有しているものを異形棒鋼と呼びます。異形棒鋼は通称として異形鉄筋と呼ぶことがあります。また、異形棒鋼でも、突起の形状がねじ節状のものを一般の異形棒鋼と区別するために、ねじ節鉄筋と呼ぶことがあります。
  • 異形鉄筋の各部突起の名称は、軸線方向の突起を「リブ」,軸線方向以外の突起を「節」と呼びます。
  • 異形鉄筋の呼び名(型番)は、丸鋼と区別するために公称直径の前にdeformed barのDを用います。JISではD6~D51が規定されています。

●鉄筋径

  • 製造実績の最大は、D76ですが、実績がわずかであるためにJISから除外されています。
  • 異形鉄筋の公称直径は、1/4インチ(1インチ2.54cm)から1/8インチ増しとして、インチ立てをmm整数(端数を四捨五入)に直した表示としています。
  • 丸鋼の場合は、表示方法が特に規定されていません。実際は「φ直径」,「○○φ」と表示する場合が多いです。直径5.5~200mmの範囲で、熱間圧延棒鋼などについてのJIS規定があります。

●異形鉄筋の形状

  • 現在異形鉄筋に採用されている突起の形状には、はしご(横節)状突起,亀甲(斜め節)状突起,ねじ節状突起などがあります。海外で生産されている異形鉄筋の突起形状には、横節や斜め節型などもり、多く生産されているようです。
  • 節は全長にわたり等間隔に分布し、同一形状・寸法を持つものと規定されています。

●異形鉄筋の断面積

  • 異形鉄筋の公称直径,公称断面積は、断面形状に関係なくJISに規定されている単位質量と同一の単位質量を持つ丸鋼の直径,断面積をもって表すこととしています。(単位質量は、直径毎に規定されています)


引用文献,参考文献
1)建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 鉄筋コンクリート工事2003年(日本建築学会)
2)コンクリート構造物の信頼性向上のための配筋2002年(日本コンクリート工学協会)
3)鉄筋最前線 豊島 光夫著(建築技術)

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