第28回業績賞
宮里 直也
国内外のAND巡回展による構造設計(者)の顕在化と活性化への貢献
受賞概要展示パネル
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業績の概要 |
建築における構造、あるいは構造設計者の第一義は社会資産としての建物の安全性と経済性の向上をめざすことにある。その一方で建築の持つ空間性、造形性、機能性を建築家と積極的に協同することにより、あるいは構造技術の潜在的ポテンシャルを創意工夫しながら引き出すことによって、より高い次元で実現する構造デザインのあり方も要請されている。
こうしたテーマ性をひとつの言葉で表したものが「アーキニアリング・デザインArchi-Neering Design(AND)」。ここには建築デザインと構造技術の融合・触発・統合への強い意識がこめられており、「イメージ」(求めるもの、想像力)と「テクノロジー」(つくるべきもの、実現力)を統合する相対的な“二つのベクトル”という理念が通底している。その視点から、古今東西の名建築や話題のプロジェクトを抽出し、そのしくみとしかけを分かり易く、かつ美しい小模型群として集めたものが「AND展」である。称して「模型で楽しむ世界の建築」展となった。2008年10月建築会館を舞台にして最初のAND展が開催された。8つのテーマを基に製作された模型の数は約150点に達した。
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