家やマンションを建てる時には、色々な種類の図面が用意されています。
普段皆さんがよく目にするマンションの広告などに載っている住戸プランや配置図・完成予想図は意匠図(建物の完成後の姿を表す図面)と呼ばれています。そのほかに構造図(建物を支えている構造体を示す図面)、設備図(衛生器具や空調設備と電気の配置などを示す図面)があります。
一般的にはそれぞれの図面に A(意匠),S(構造),M(衛生空調),E(電気)などの記号が付いています。構造図ならS-01のように書いてあり、これは、構造図の1枚目と言うことです。
建物はこれらの図面を元に造られます。そのため建物が完成した後も全ての図面は大事に保管していなければならないのです。
例えば改築・リフォームをする際にも、建物を支えている構造体である柱・梁・壁は取り除いたり動かすことはできません。しかも仕上げに隠れて構造体自体は直接見えなくなっています。その大切な柱・梁・壁の配置や大きさを示すものが”構造図”です。
ここでは 構造図の書き方には簡単な決まりがあるので、その決まりを説明します。この決まりが分かれば構造体を理解するのもさほど難しい事はありません。
それでは最初に構造図で一般的に使用されている、構造図の種類や記号などを見ていきましょう。
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