この実験は、ペットボトルの中に入れた3種類の粒の大きさの異なる砂と水を、揺すって地震の時に地盤が液状化し砂が噴出することに似た状態を再現しています。
堆積する時に、大きな粒子が先に、細かい粒子があとから上のほうに沈みます。
ここに振動を与えると、粒子層全体が揺れながら、その上面が下がっていきます(地盤沈下)。 下位に成層した色つきの大きな粒子の砂がその上の白い粒子の層を付き抜けていきます。このように水が抜けて粒子が密に詰まったために先ほどの地盤沈下が起きます。 また、層の境界面には荷重痕といわれる変形痕が見られます。
その後振動を与え続けても、このような現象は見られなくなります。これは3つの実験に共通していえますが、粒子層が圧密を起こしたからです。 ただし、ふたたび逆さにして振れば何度でもこの現象が見られます。
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