ホーム 建築構造を理解するために 特集特集『ペットボトルと砂でできる 実験で再現する地盤の液状化』

 

日本は世界でも有数の地震国であり、地震により大きな被害を被ってきました。過去の被害例を見ると、地震の揺れによる建物の倒壊等の直接的な被害だけでなく、「地盤の液状化」による建物の沈下や傾き等の被害も報告されています。「液状化」は地震により地盤の地下水圧が上昇し、地盤があたかも「液体のような挙動」を示す現象で、1964年の新潟地震でクローズアップされました。詳しくは「構造キーワード」の説明を見ていただくとして、今回の特集は「液状化現象の発生」を実験で再現してみようというものです。それもペットボトルを使った、どなたにもできる簡単な実験です。地盤に見立てたペットボトルの中の砂が、実際に液状化していく様子を動画でご覧ください。そして興味を持たれた方は、ぜひ再現実験をしてみて下さい。液状化現象のメカニズムが理解できると思います。

1.噴出(噴砂)の実験

この実験は、ペットボトルの中に入れた3種類の粒の大きさの異なる砂と水を、 揺すって地震の時に地盤が液状化し砂が噴出することに似た状態を再現しています。

2.(マンホールなどの)浮き上がりの実験

この実験は、ペットボトルの中に入れた砂と、マップピン(少し大きめのボールがついたピン)に入れて揺すり、 地震の時に地盤が液状化し、地面の中にある物が浮き上がってくる現象と似た状態を再現しています。

3.(電信柱などの)沈み込みの実験

この実験は、ガラスボトルの中に入れた砂と、砂に突き刺さった状態のマップピン(少し大きめのボールがついたピン)を揺すり、 地震の時に地盤が液状化し、地面の上のある電柱などが地面の中に潜り込んで行く現象と似た状態を再現しています。

4.液状化についてより深く知りたい方へ

実験のまとめと、参考資料や、液状化に関連する情報の掲載された頁の紹介をしています。

企画編集:JSCA広報委員会HP部会


※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

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