JSCA賞 受賞者JSCA AWARD WINNERS

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第37回

新人賞

撮影 Forward Stroke inc. 撮影 Forward Stroke inc.
撮影 Forward Stroke inc. 撮影 Forward Stroke inc.
撮影 Forward Stroke inc. 撮影 Forward Stroke inc.

平井 健太 / MUWA NISEKO

建物名称 MUWA NISEKO
所在地 北海道虻田郡倶知安町字山田204-19他
主要用途 ホテル(分譲型コンドミニアム)
建築主 エイチプロパティーズ(SPC)
設計監理 株式会社日建設計
施工 大成建設株式会社
建築面積 2,808.99㎡
延床面積 20,817.31㎡
階数 地上7階、地下2階
最高高さ 25.52m
主要構造 RC造一部SRC造

 

 本計画は、世界有数のスキーリゾート地であるニセコのゲレンデに直結した敷地に建つホテルである。ゲストが特別な体験ができる空間・デザインの創出が求められ、デザインコンペにより設計者が選定された。3.6mを基本モジュールとした多様な客室をランダムに配置した内部構成が特徴である。日本を感じられるデザインを目指し、縁側、妻入りというデザイン要素をランダム的に積層することで内部構成を表現し、特徴的な外観を作り出している。自然公園法による厳しい高さ制限の中、最大限面積を確保するため階高3.1mの地上7階構成とした。切妻屋根の連続は自然公園法に適合した形状であり、この形状により床面積を最大限確保することができている。またリゾート地であるため冬季工事が制限され、厳しい工程が課された。
 デザイン性の強い複雑な建築計画に対し、コストや工期に配慮して構造計画はシンプルであるべきと考えた。客室基本モジュールである3.6m毎に柱を配置した架構と連層耐震壁による耐震壁付きラーメン架構による構造計画とし、このシンプルな架構に対してバルコニーが用途に応じてずれて取付く事でランダム的な外観を合理的に構成している。連層耐震壁は損傷分散の役割を持ち、計画上影響のない位置に限定して設けることで客室配置変更に柔軟に対応しながら確実に耐震性を確保している。また内周SRC架構により水平抵抗性を確保し、フィーレンディール架構とすることでB1階に10.8mスパンを形成し、中庭を望む開放的な共用部空間を実現した。外周は梁成を抑え、客室内を交差する梁を無くすことで厳しい階高の中で開口高さ・客室計画の自由度を確保した。
 屋根は折板構造として最上階に柱のない大きな空間を形成し、折板形状が内部に表れた開放的な空間を実現した。スラスト力を極力隣接する屋根同士で処理できるように屋根全体形状を調整し、異なる勾配の屋根が隣接することによるスラスト力の不釣合いはスラブの曲げで抵抗できる厚さとした。
 バルコニーは2種類の出寸法と設備スペース等の用途に応じた2種類のずれのパターンに落とし込み、それらの組合せによって特徴的な外観を作り出している。施工効率化と品質確保を目指してPCaとし、上下に分けた床版と袖壁による部材構成とすることで多様な形態を効率的に作り上げた。三種の勾配をもつ折板屋根もサイトPCaとし、工期短縮に加えて急勾配部のコンクリート打設の施工性を向上させた。

写真 撮影 外観 Forward Stroke inc.
      鳥瞰 Forward Stroke inc.
      内観 Forward Stroke inc.

平井健太

生年 1991年(アメリカ合衆国生まれ)
出身校 慶應義塾大学大学院 理工学研究科開放環境科学専攻 修了
主要職歴 2016年 株式会社日建設計 入社
主要作品 株式会社クラフティア大分支店/株式会社クラフティア久香園別府保養所/ 3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu/立教大学新座キャンパス 新9号館

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