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About JSCA AWARD

第36回

奨励賞

撮影 近藤篤 撮影 近藤篤
撮影 近藤篤 撮影 近藤篤
撮影 川澄・小林研二写真事務所 撮影 川澄・小林研二写真事務所
撮影 川澄・小林研二写真事務所 撮影 川澄・小林研二写真事務所
撮影 川澄・小林研二写真事務所 撮影 川澄・小林研二写真事務所

大澤 元嗣 / アシックス里山スタジアム

建物名称 アシックス里山スタジアム
所在地 愛媛県今治市高橋ふれあいの丘1-3
主要用途 観覧場
建築主 株式会社今治. 夢ビレッジ
設計監理 株式会社梓設計
施工 りんかい日産建設・四国通建特定建設工事共同企業体
建築面積 4844.72㎡
延床面積 7268.45㎡
階数 地上4階
最高高さ 22.9m
主要構造 S造

 

 本スタジアムはJリーグ・FC今治(現在J2)の日本初の民設民営のサッカー専用ホームスタジアムを核として、人と自然の関わりを育みながら、誰もがまた来たくなるホスピタリティに溢れた365日にぎわう里山、また開かれた交流拠点として、人・まちをつなぎ、インクルーシブな社会を実現し心の寄り所である。また、自然の力を生かして環境保全・生態系の確保に努める持続可能なスタジアムとして、環境にやさしい里山を形成している。
 PJ全体で掲げられた「里山」というキーワードに対して①大屋根(素朴な鉄骨トラス) ②可変式鉄骨スタンド(海外技術) ③コンテナの建築利用(法改正)という意匠と構造が統合されたアイデアを直結させることで限られたコストの中で建築の地域性と生産性を最大限高めている。
①大屋根については応力に素直で初源的なトラスとし、地域に昔からあり風景に馴染む架構が里山の 中の屋根の在り方として相応しいと考え、ヒューマンスケールな部材構成かつ敷地のスケール感にマッチする屋根架構のプロポーションを丁寧に決めていった。トラスを構成する部材は全てJIS流通材かつ必要最小限とすることで限られたコストの中でPJのコンセプトにマッチした屋根架構としている。また、緩やかに曲げた屋根形状はメガホン効果をもたらしサポーターの声援をピッチに最大限届ける。
②可変式鉄骨スタンドについてはフランスの大手ユニットスタンドメーカーと協働してその技術を日本で採用している。スタンドを構成する部材はφ40mm程度の単管を基本として超軽量かつ組立てに溶接を使用しないためスタンド数の増減築が容易であることから経済性と拡張性に優れている。また、部材のリユース性も高く昨今のSDGs社会の要請に応えた「未来のスタジアムの在り方」にもつながる。
③コンテナの建築利用は令和元年に改正された「コンテナを利用した倉庫に使用する海外規格品鋼材の取り扱いについて」を利用したものである。今回は中国製の使用済みコンテナを安く調達し再利用している。(うちの1つは東京五輪サーフィン会場で使用されたもの)こちらもリユース性も高く(実際リユースして今回使用)昨今のSDGs社会の要請に応えた「未来のスタジアムの在り方」につながる。 
 以上のアイデアを駆使して「里山」に馴染み、チームと共に成長する今治らしいスタジアムを純粋に表現している。

写真 撮影 全景 A.KONDO-1583 近藤篤
      試合中の様子 A.KONDO-705 撮影者 近藤篤
      里山と一体になっている様子 川澄・小林研二写真事務所
      コンテナトイレ  川澄・小林研二写真事務所
      ユニットスタンド 川澄・小林研二写真事務所

大澤元嗣

生年 1985年(埼玉県生まれ)
出身校 法政大学大学院工学研究科建設工学専攻 修了
主要職歴 2010年 株式会社梓設計 入社
主要作品 福岡空港国内線旅客ターミナルビル/町田GIONスタジアム/ ベトナム国フーバイ国際空港 ターミナル2/ 大阪・関西万博 サウジアラビア館及びTECH WORLD/ 福岡空港国際線旅客ターミナルビル

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