公開技術情報
意見書・提言
2024.2.13
杭基礎工法データ集(2022年改定)
2022年9月 技術委員会 基礎地盤系部会
杭は建物を支えるというたいへん大事な役目を担っている基礎構造部材です。近年、数多くの基礎杭工法が開発され、支持力の算定方法も工法ごとに異なることから、構造設計者が選択に迷うとの声が多く聞かれるようになりました。その声を受けて、JSCA技術委員会基礎地盤系部会では、2005年7月に基礎杭工法を比較・検討しやすいように同じフォーマットで整理したデータ集を作成しました。それを「杭基礎工法データ集」としてホームページに掲載することにより、構造設計者を中心に広く活用していただいてきました。次いで、2008年と2011年にデータ集を改定してきました。
その後は改定が滞っておりましたが、このたび当部会では従来の鉛直支持力や引抜き抵抗力が認証された工法に加えて、新たに機械式継手工法や杭頭接合工法等も網羅したデータ集を作成しました。旧版よりも幅広く最新の工法を掲載しておりますので、杭工法を選択や比較するときに活用してください。
なお、掲載した杭基礎工法は、2021年末までに性能評価(図書省略認定、旧38条認定)、評定、性能証明、審査証明などを与える3機関(日本建築センター(BCJ)、日本建築総合試験所(GBRC)、べーターリビング(BL):いずれも一般財団法人)の機関誌やホームページに掲載された工法のうち、データシートの作成にご協力いただけた工法となります。
収集した工法は、杭工法リストの分類にしたがって整理しました。杭工法リストの分類・工法名にあわせてデータシートを掲載しています。
各工法のデータシートは、認証を取得された各社に記入していただいたものです。ご協力いただいた関係各社には厚くお礼申し上げます。なお、内容につきまして当部会は責任を負いかねますのでご了承ください。